長期金利は上昇が続き一時2.8%台、個人向け国債の利率も上昇

昨日の国債市場で、10年国債利回りが一時2.81%まで上昇しました。前回、長期金利上昇についてコメントした4月14日時点から約3か月で約0.3%上昇しており、債券市場では「金利急騰(債券価格は急落)」とも言える動きです。

背景には、積極財政や消費税減税など財政拡張への期待が高まる一方で、財政健全化の道筋が見えにくいことや、今後の金融政策に対する不透明感など、さまざまな要因があります。市場では日本国債に対する警戒感が強まっている状況と言えるでしょう。

こうした金利上昇を受けて、昨日発表された7月募集分の個人向け国債の利率は、固定3年・固定5年・変動10年(初回利率)のすべてで引き上げられました。特に、固定5年の年1.95%、変動10年の初回年1.80%(いずれも税引前)は過去最高です。年初からお伝えしているように、インカムゲインを重視した資産運用にとっては、選択肢が広がる環境になってきました。

一方で、住宅取得を考えている方には厳しい局面です。住宅価格が高止まりする中、住宅ローン金利も上昇し、購入時の負担は一段と重くなっています。変動金利への不安から固定金利を選びたいと思っても、その固定金利自体が上昇しているため悩ましい状況です。金利上昇は運用には追い風となる一方、借入には逆風となることを改めて意識しておきたいところです。