普通のファイナンシャル・プランニングは、個人の方の個別の相談を受けるものです。
年収をはじめ、家賃、食費、保険料などの支出、貯蓄金額など、ある程度くわしく教えていただくことにより、より的確なアドバイスができます。

しかし、グループでのセッションの場合、題材として自分の個人的な情報が友人に知られてしまうのは、誰でもイヤでしょう。
個人での相談でも、最初から包み隠さず伝えるのは抵抗がある人もいらっしゃるかもしれません。(もちろん情報管理は徹底しているのでご心配いただくことはないのですが、心理的にちょっと抵抗があるのもわかります)

ですので、「ペルソナ」という、実在していそうな架空の人物像を設定し、その人になったつもりでケーススタディを体験していただくのを、最初はオススメしています。
できるだけ、自分に近い人物像の方がよいので、年収は400万円、家賃は12万円、など申し込みの際に設定していただければ結構です。(こだわりのない前提条件については、こちらで平均的な金額を設定いたします)

例えば、以下のようにペルソナを設定します。

<ペルソナの例>

①フタバさん(20歳、女性)
大学生(アルバイト収入60万円)
もっとバイトを増やしたいが、親の扶養控除の範囲内の話がよくわからない
NISAを始めた友人もいるけど、そんなに若いうちから投資って始めるべきなの?

②ミドリさん(30歳、女性)
都内で働くビジネスパーソン(年収400万円)
マンション購入を考えているが、価格が高騰し金利も上昇しているので、どうしたらいいのか迷い中

③ヨツバさん(40歳、女性)
都内で働くビジネスパーソン(年収400万円)夫と子ども2人(夫の年収400万円)
無償化のニュースを聞いて、子どもを私立の中高一貫校に進学させたいと考え始めた
でも、受験のための塾代や、入学後の学費以外の費用を考えると、2人とも私立に進学させて本当に大丈夫か不安

イメージをご理解いただけたでしょうか?
他の人のケースを学ぶことにより、「自分の場合は」を考えるヒントとなります。